コンテナ(Kubernetes)
自社のアプリケーション開発やシステム運用の効率化を目的に、コンテナ技術の導入を検討しているお客様に対して、NRIでは 検討開始の段階からシステム稼働後の技術サポートまで、すべてのフェーズをカバーしたサービスでご支援します。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速により、新しいサービスの企画から開発、リリースまでに許容される期間はますます短くなっています。企画・開発・リリースのサイクルを短期間、かつ安全に行うために、「マイクロサービス・アーキテクチャ」というアプリケーション設計思想、並びに「コンテナ」と呼ばれる実行環境が注目されています。また、アプリケーションを「コンテナ」として効率的に運用するためのオーケストレータとして オープンソースソフトウェア「Kubernetes」の普及が進んでいます。
コンテナの導入に当たっては、マイクロサービス・アーキテクチャ や DevSecOps、クラウドネイティブなど、これまでとは異なる考え方に基づいたシステム設計が必要となります。さらに、お客様の置かれたビジネス環境によって、必要とされるコンテナ環境の品質・範囲も大きく異なります。
野村総合研究所(NRI)では、「コンテナ環境の構築・導入を支援してほしい」「構築したコンテナ環境について問い合わせをしたい」「コンテナ環境の構築・導入を全面的に任せたい」といったお客様のご要望に応じて、さまざまな Kubernetes サポートサービスをご用意しています。
また NRIは、エンタープライズ対応の Kubernetes コンテナ・プラットフォーム「Red Hat OpenShift」に関連して、レッドハットが 2019年12月に発表した「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」や、2021年7月に発表した「OpenShift Partner Empowerment Project」に、パートナーとして参画しています。
※ マイクロサービス・アーキテクチャ:従来よりも細かい機能単位でアプリケーションを分割する考え方。1つのアプリケーション・開発チームが担う役割が小さくなることで、開発のスピードが上がり、障害時の影響範囲を限定することも可能。アプリケーションのスケーリングを容易にし、開発期間を短縮するため、イノベーションの実現と新機能の市場投入の加速につながることが期待されている。
※ DevSecOps:新機能を早くリリースしたい 開発部門(Dev: Development)、システムを安定運用したい 運用部門(Ops: Operations)、セキュリティ対策を最重要視したい セキュリティ部門(Sec: Security)の対立構造を解消して、「ビジネス価値向上」という 3部門共通のゴールを実現するための文化と、開発ライフサイクルにおけるベストプラクティスのこと。
※ クラウドネイティブ:クラウド上での利用を前提として設計された 情報システムやサービスのこと。
上流工程 から 設計・構築・運用まで、Kubernetes 専門チームが支援
- アプリケーションを中心に、システムの設計における Kubernetes 活用の技術的な難しさに対して、専門チームが 様々なフェーズでサポートします。
- 異なるクラウド上でも、コンテナ化されたアプリケーションを同じように動作させる モダナイズド・アプリケーションを実現します。
- Kubernetes 専門チームがご支援する コンテナ基盤サービスの概要
コンテナ について
コンテナ(container)は、アプリケーション・モジュールと実行環境をセットでパッケージングする仕組みのことです。より少ないコンピュータリソースで仮想化を実現するために、OS 上に構築されたアプリケーション実行環境を指します。
従来のハイパーバイザー(仮想化ソフトウェア)による仮想化と比べて、軽量なリソース分割を実現できるため、マイクロサービス・アーキテクチャのアプリケーションは、この形式でパッケージングされることが多くなってきています。
Kubernetes について
-
Kubernetes(クバネティス、クーベネティス、K8s)は、デプロイやスケーリングを自動化したり、コンテナ化されたアプリケーションを管理したりするための、オープンソースのシステムです。
現在利用されているコンテナオーケストレーションツールの中でも、多くのシェアを持つ代表的なツールとなっています。Kubernetes を用いることで、コンテナを安全・高可用に運用することができます。
・Kubernetes - プロダクショングレードのコンテナ管理基盤 - ※ 外部サイト(Kubernetes サイト)へ
※ コンテナオーケストレーション:コンテナのデプロイ(運用環境への配置)やスケーリング(拡張)などを、自動的に行うこと。数百から数千におよぶコンテナやホストをデプロイし、管理する必要のあるエンタープライズには、コンテナオーケストレーションが有効。
Red Hat OpenShift について
-
Red Hat OpenShift はエンタープライズ対応の Kubernetes コンテナ・プラットフォームで、ハイブリッドクラウド、マルチクラウド、および エッジのデプロイメントを管理するフルスタックの自動運用機能を備えています。
また、Red Hat OpenShift は、開発者の生産性を向上させ、イノベーションを促進できるよう最適化されています。
・Red Hat OpenShift で コンテナ・オーケストレーションがさらに容易に ※ 外部サイト(Red Hat サイト)へ
- Red Hat OpenShift パートナーエコシステムの拡充
これまでレッドハットは、国内の OpenShift パートナーエコシステムの拡充を目指し、2019年12月に、マネージドサービスの運用ノウハウ、技術情報やベストプラクティスを共有し、システム運用担当者の育成によるより安定したサービス提供を目指す「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」を発表しました。さらに 2020年12月には、主に ISV(Independent Software Vendor)パートナー企業へ Kubernetes Operator 対応のノウハウを提供し、自律的運用の実現を支援する「Red Hat Kubernetes Operator Project」を発表しました。
また、2021年7月に発表した「OpenShift Partner Empowerment Project」は、コンテナの重要性をさらに高め、コンテナ化されたワークロードを本番システムに導入するために必要なスキルを確立することで、これまでのサービスを拡張します。
NRIは パートナーとして、「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」や「OpenShift Partner Empowerment Project」に参画しています。
- OpenShift 最大のフェスティバル「OpenShift Commons Gathering」
「OpenShift Commons Gathering」は、OpenShift のユーザー・パートナー・技術者などが集まる OpenShift 最大のフェスティバルです。コンテナ基盤のデファクトである Kubernetes 技術に機能・サービスを拡充させ、世界 3,200 社以上のエンタープライズに採用された OpenShift の「今」がこのイベントに集約されています。
NRIは、「OpenShift Commons Gathering Japan 2021」の General Session に登壇し、「OpenShift 運用で押さえておくべきポイント」をはじめとする様々な知見をご紹介しています。
OpenStandia について
-
NRIの OpenStandia(オープンスタンディア)は、対象 OSS(オープンソースソフトウェア)の運用・構築・導入支援をワンストップでサポートします。「緊急時にサポートが迅速に受けられない」「OSS を管理できる社内のエンジニアが少ない」「ベンダー・SIer のサポート継続性や、セキュリティに不安がある」といった課題を解決するための、様々なサービスや取り組みを提供しています。
- OpenStandia の Kubernetes サポートサービス
NRIが運営する企業向けのオープンソースサポートサービスである OpenStandia では、Kubernetes の技術サポートサービスをご提供しています。自社のアプリケーション開発やシステム運用の効率化を目的に、コンテナ技術の導入を検討しているお客様に対して、検討開始の段階からシステム稼働後の技術サポートまで、すべてのフェーズをカバーしたサービスでご支援します。
「コンテナ環境の構築・導入を支援してほしい」「構築したコンテナ環境について問い合わせをしたい」「コンテナ環境の構築・導入を全面的に任せたい」といったお客様の要望に応じて、さまざまな Kubernetes サポートサービスをご用意しています。
・NRI / OpenStandia™ / Kubernetes 保守サポート&ソリューション ※NRIの OpenStandia サイトへ
・NRI / OpenStandia™ / Kubernetes とは? 動作確認や機能 ※NRIの OpenStandia サイトへ
関連する クラウドの取り組み
・AWS(Amazon Web Services) ※ クラウドの取り組み ページ へ
・Azure(Microsoft Azure) ※ クラウドの取り組み ページ へ
・Google Cloud ※ クラウドの取り組み ページ へ
・OCI(Oracle Cloud Infrastructure) ※ クラウドの取り組み ページ へ
関連書籍・ブログ
-
書籍紹介『AWSコンテナ設計・構築[本格]入門』
- NRIの 新井 雅也・馬勝 淳史 が共著、佐々木 拓郎 が監修
2021年10月21日に、NRIの 新井 雅也・馬勝 淳史 が 共著、NRIネットコムの 佐々木 拓郎 が 監修を行った 書籍『AWSコンテナ設計・構築[本格]入門』が、SBクリエイティブより出版されました。
本書は、AWS(Amazon Web Services)における コンテナ環境の 設計・構築のノウハウを、基本から 実践的な知識まで しっかりと学びたい方に、必携となり得る一冊です。単行本(ソフトカバー)または 電子書籍で 購入可能です...
登壇・セッション
※ CI/CD(継続的インテグレーション / 継続的デリバリー):アプリケーションのリリース頻度を高めるための手法のこと。CI(Continuous Integration)は、ビルドやテストを自動化する手法。CD(Continuous Delivery)は、デプロイ(運用環境への配置)から リリース準備までの作業を自動化する手法を指す。
※ Anthos:Google Cloud がサポートするコントロール プレーンを利用して、オンプレミス、エッジ、複数のパブリック クラウドにまたがるインフラストラクチャとアプリケーションの管理を統一し、大規模な運用を実現する アプリ モダナイゼーション プラットフォームのこと。場所を選ばず簡単、柔軟、安全にアプリを構築、デプロイ、最適化し、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境で一貫した開発と運用を実現。
※ GKE:Google Kubernetes Engine の略称で、高いセキュリティを誇り、革新的な Autopilot の運用モードを備えたフルマネージド Kubernetes サービスのこと。
関連リンク
・2022/03/29 野村総合研究所の 新井 雅也 が、AWS ヒーローに認定 - コンテナ技術の普及と促進に貢献してきたことが評価され、AWS コンテナヒーローに -
・2021/03/25 NRIセキュア、「コンテナ」を安全に利用するためのセキュリティ評価サービスを提供開始 - コンテナのセキュリティレベルの評価から、対策の実行までを支援 - ※NRIサイトへ
・2020/11/12 @IT の連載「巨大 SIer のコンテナ・Kubernetes 活用事例」のご紹介 - NRI社員の 新井 雅也・海内 映吾・小林 隆浩・澤頭 毅 が寄稿 -
お問い合わせ
atlax では、コンテナや Kubernetes、Red Hat OpenShift をはじめ、ソリューション・サービス全般に関するご相談やお問い合わせを承っております。
※ 記載された会社名 および ロゴ、製品名などは、該当する各社の登録商標または商標です。
※ アマゾン ウェブ サービス、Amazon Web Services、AWS および ロゴは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
※ Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ Google Cloud、Looker、Apigee および BigQuery は、Google LLC の商標です。
※ Oracle と Java は、Oracle Corporation および その子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
※ Red Hat、OpenShift および Ansible は、Red Hat, Inc. の登録商標です。