これだけでわかる! MSP(マネージドサービスプロバイダー)とは?
企業のITシステムが複雑化し、またクラウド導入が拡大する中で、システムの監視・保守や運用に加え、高度化するサイバー攻撃や情報漏えいリスクへの対応が重要な課題となっています。システムの安全・安定稼働の維持に苦慮する中、IT人材不足は深刻な問題です。そんな悩みを解消する手段の一つが、IT環境を24時間常時監視し運用を支援するMSP(マネージドサービスプロバイダー)の活用です。
この記事では、MSPの役割やサービス内容、導入のメリットに加え、クラウド運用支援の視点も踏まえサービス選定のポイントまでご紹介します。
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目次
- 1. MSP(マネージドサービスプロバイダー)とは?
- ・MSPが注目される背景
- 2. MSPの提供サービス内容
- ・システム構築・移行
- ・システム監視・障害検知・復旧対応
- ・問題点の分析・レポーティング
- 3. MSPサービスの活用メリット
- ・担当者の業務負荷軽減
- ・システムの可用性向上
- ・クラウド移行・活用が容易に
- 4. MSPサービスの比較ポイント
- ・サービス内容
- ・得意分野
- ・対応実績
- 5. まとめ
1. MSP(マネージドサービスプロバイダー)とは?

MSP(マネージドサービスプロバイダー)とは、企業のITシステム運用・管理を専門的に支援するサービス提供者を指します。ITインフラの監視、障害対応、セキュリティ管理などを一括して代行し、顧客企業が本業に専念できる環境を整えることが主な役割です。特にクラウドサービスの普及に伴い、システムの複雑化や運用工数の増加が課題となる中で、MSPの重要性が高まっています。
MSPが注目される背景
近年の技術革新により、企業のIT環境は著しく複雑化しています。オンプレミスからクラウドへの移行が進み、多種多様なシステムを連携させる必要が増加しています。しかしながら、IT人材の不足や専門知識の高度化により、社内でこれらの運用を適切に行うことは困難です。このため、運用負荷を軽減しつつ安定したシステム運用を実現するMSPの需要が急速に高まっています。
2. MSPの提供サービス内容
MSPは企業のIT運用を幅広く支援しており、そのサービス内容には監視や障害対応にとどまらず、システムの構築・移行、そして運用改善まで多岐にわたる内容が含まれます。MSPの選択時には、それぞれのサービスが提供する範囲と質を理解しておくことが重要です。
システム構築・移行
企業のシステム構築やクラウド環境への移行を支援します。専門知識を持った技術者が企画段階から参画し、最適な設計提案を行うほか、実際の移行作業においてもトラブルを最小限に抑えるためのノウハウを活用します。これにより、スムーズかつ安全なシステム環境の構築が可能になります。
システム監視・障害検知・復旧対応
24時間365日体制でシステムの稼働状況を監視し、異常を早期に検知します。障害が発生した場合には迅速に対応し、システムの復旧まで支援することでダウンタイムを最小化します。不正アクセスやマルウェア感染といったセキュリティインシデントにも対応し、サイバー攻撃の防止および早期発見を実現します。これにより、業務継続性の確保や顧客信頼の維持に加え、情報漏えいやサービス停止リスクの軽減が期待されます。
問題点の分析・レポーティング
単なる監視だけでなく、収集したデータをもとにシステムの課題を抽出し、改善策を提案します。定期的なレポートにより現状の運用状況を可視化し、効率化やコスト削減に向けた具体的なアクションプランを提供します。
3. MSPサービスの活用メリット
MSPを導入することで、システム運用にかかわる負担軽減や安定稼働の向上など多くのメリットが得られます。特に人手不足やクラウド活用が進む現代において、MSPの存在は企業のIT戦略を支える重要な要素となっています。
担当者の業務負荷軽減
IT担当者が休日や夜間の障害対応に追われるケースは少なくありません。MSPを利用することでこれらの負担が大幅に軽減され、担当者はコア業務に専念可能になります。結果的に、業務効率の向上やモチベーションアップにつながります。
システムの可用性向上
24時間365日の監視体制と迅速な障害対応により、システムのダウンタイムを削減できます。これにより、サービス提供の信頼性が向上し、ビジネス機会の損失リスクを軽減できます。
クラウド移行・活用が容易に
クラウド環境への移行や活用は専門知識が必要ですが、MSPが担当することでスムーズに実施できます。クラウド特有の運用ルールや最適化方法など、専門人材による対応で運用開始後のトラブルも抑えられます。
4. MSPサービスの比較ポイント
MSPを選定する際には、ニーズに合ったサービス内容や得意領域、過去の対応実績など複数の観点から比較検討することが重要です。ミスマッチを防ぐため、事前の確認を怠らないようにしましょう。
サービス内容
MSPによって提供するサービスの範囲や内容は大きく異なります。自社のIT環境や課題に最適なサービスを選ぶため、提供範囲や技術サポート体制をしっかり確認しましょう。
得意分野
特定の技術分野やクラウドプラットフォームに強みを持っている場合があります。例えば、パブリッククラウドのMSP認定など、専門資格や実績に注目することが重要です。
対応実績
過去の導入実績や対応件数も選定のポイントです。自社のシステム規模や業種に類似した事例があるMSPは、より適切なサポートが期待できます。MSP選定時は実績豊富な事業者を選ぶことが重要です。
5. まとめ
以上、MSP(マネージドサービスプロバイダー)の概要から提供サービス、活用メリット、選定のポイントまでご紹介しました。IT人材不足やシステム運用の複雑化が課題となる昨今、MSPの活用は企業の競争力強化に欠かせません。
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