OCI 導入事例

日本オラクル株式会社 様

NRIが世界に誇る Oracle ACE Director 大塚が牽引する Catena-X 本番ネットワーク接続

2026/03/25

2025年11月27日付のNRIニュースリリースにて発表された記事「野村総合研究所、日本の大手自動車部品サプライヤーの Catena-X 対応支援を開始」の通り、日本の自動車業界においても「Catena-X」の本番ネットワーク接続が完了しました。

今回の接続実現のキーマンとなる技術開発を担う株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)大塚 紳一郎と、日本オラクル株式会社(以下「日本オラクル」)の小松氏、小川氏、中山氏、君波氏に世界の動向を鑑みた技術開発とグローバルシステム構築にかける熱い想いを取材しました。

-写真左から、日本オラクル株式会社の小松正史氏・君波莉子氏・中山厚紀氏・小川晴樺氏、NRIの大塚 紳一郎 - OCI 導入事例: 日本オラクル株式会社 様

- 写真左から、日本オラクル株式会社の小松正史氏・君波莉子氏・中山厚紀氏・小川晴樺氏、NRIの大塚 紳一郎



「Catena-X」とは?

- NRIニュースリリースのタイトルに登場している「Catena-X」についてお聞かせください。

NRI 大塚: 欧州では、データ主権を担保しつつ企業間のデータ連携を促進することで、第四次産業革命(インダストリー4.0)のさらなる発展を目指す「GAIA-X(ガイアX)」という取り組みが官民一体となって進んでいます。

データの送受信者間で高度な相互認証とデータの使用法に関する事前合意を行った上でデータの交換を行う、企業間データ連携の仕組みであり、データスペースと呼ばれています。
各業界別にデータスペースは構築が進んでいて、GAIA-X の自動車業界版が「Catena-X(カテナ・エックス)」です。

Catena-X は本番稼働をはじめていて、トレーサビリティ(追跡可能性)向上、競争力強化、資源効率化、脱炭素化など様々なユースケースが実現されています。

NRIの大塚 紳一郎

- NRIの大塚 紳一郎


「NRIの Catena-X 対応支援」とは?

- 同じくNRIニュースリリースのタイトルに登場している「NRIの Catena-X 対応支援」についてお聞かせください。

NRI 大塚: Catena-X への接続はEDCコネクタ(データスペースに接続しデータ交換を行うソフトウェア)により実現できます。

NRIは、独自に開発し Catena-X の認定を受けたEDCコネクタを中心として、グローバルに展開する欧州自動車OEM各社様と関係各社様間のデータ連携をSI支援します。

現在の車両製造は複雑なグローバルサプライチェーンにより成立しています。これを支える Catena-X 本番ネットワークへの接続支援を開始するにあたり、NRIは Catena-X 接続支援のためのNRI製EDCコネクタの海外拠点を開設しました。
NRIは欧州・APAC・米国リージョンを開設していて、お客様のご要件ごとに最適なリージョンをご提案、そして接続のご支援をいたします。

海外に拠点を設立する際には、現地法規制への対応が重要になります。中でも欧州は特別です。欧州の厳しいデータ利用規制をクリアするためにNRIは日本オラクル様と協力し、ソブリンリージョンの提供と環境・運用支援体制を実現しています。

- 「Oracle EU Sovereign Cloud」のご紹介をお願いします。

日本オラクル(小松氏): まずは本番稼働をお迎えになられたことをお慶び申し上げます。
このようなグローバルプロジェクトはコンプライアンスや法規制対応で様々な要件が変化し、対応が大変だったと伺っております。そうしたなか、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、米国や英国、オーストラリアの政府リージョンを運営しており、また業界初の OCI Dedicated Region を展開し、世界中の規制の厳しい企業や政府を含む顧客に対応しています。この経験を元に欧州の顧客にサービス提供するために、オラクルは欧州連合用の新しいソブリン・クラウド・リージョンを立ち上げました。

これは運用および顧客サポートをEUの居住者に制限した上で、関連するEUの規制やガイダンスに顧客が追加で対応できるように設計されています。つまり政府によるデータ要求の処理方法など、データおよび業務独立のフレームワークが確立されています。

NRI様には日本ではじめて OCI Dedicated Region を導入頂きました。今回は欧州拠点の開設においてコラボレーションすることができました。今回の取り組みはワールドワイドの目線で見てもとても重要なプロジェクトでした。

日本オラクル株式会社の小松正史氏

- 日本オラクル株式会社の小松正史氏


Oracle AI Database の新機能について

- Oracle AI Database のシステムにおけるポイントをお聞かせください。

NRI 大塚: はい。それはトランザクション管理です。グローバルで処理されるトランザクションがどのリージョンで処理されたかをお客様よりお問い合わせ頂いた際に、即時回答できるように実装しています。Catena-X のトレーサビリティ・ユースケースを実現するにあたり重要な要素です。

これはデータ主権要件を満たす Oracle Globally Distributed Database により実現しています。実装においては、Oracle Senior Vice-President およびエンジニア様からシャード・データベースの構成や、Replication Type など様々なアドバイスを頂きました。
難易度の高い実装でしたが日本オラクル様に構築頂いたサポート体制のおかげで実現することができました。本当に感謝しています。

日本オラクル株式会社の君波莉子氏・中山厚紀氏・小松正史氏・小川晴樺氏、NRIの大塚 紳一郎



最新DB「Oracle AI Database 26ai」

- 「Oracle AI Database 26ai」のご紹介をお願いします。

日本オラクル(中山氏): ありがとうございます。先ほどNRI大塚さんにご紹介いただいた Oracle Globally Distributed Database は名前の通り、グローバル規模の大規模なトランザクションを支える仕組みで、スマホによるECやネットバンキングがきっかけで開発され実績を積んでおります。Oracle AI Database をノード、地域、国をまたいで自動的にデータを分散し、アプリケーションからは意識することなくデータ・レジデンシー、非常に高い可用性、パフォーマンスのニーズへの対応を支援します。このようなグローバルシステム向けの機能や、ミッションクリティカルなワークロードをAIでシンプルに強化・統合を図り、昨今活用の進む生成AIやAgentの情報源として求められる要件を備えたのが Oracle AI Database 26ai の重要なポイントです。

AIをエンジンの中核として導入しており、昨年NRI大塚さんにはデータを資産として活用する最新のAIアプリケーションを開発、ご発表頂きました。自然言語を使用してデータベースと対話し、SQLクエリの生成や実行を自動化する Select AI 機能、対話で開発が進むAPEX、そして AI Agent 機能を駆使いただき、AIのペルソナと性格を自由に設定し、データからの洞察抽出を支援する「NRI多視点分析システム」です。Oracle AI Database 26ai の新機能がフル活用されており、グローバルでも高い関心を集めております。
時代をリードする最先端のOracle AI Database 26ai が皆様を次のステージにお連れします。

日本オラクル株式会社の中山厚紀氏

- 日本オラクル株式会社の中山厚紀氏


- 最後に読者にメッセージをお願いします。

日本オラクル(君波氏): 改めまして、Catena-X 対応プロジェクトの稼働開始、誠におめでとうございます。あわせて、関係者の皆さまの日頃のご尽力に心より敬意を表するとともに、深く御礼申し上げます。

本プロジェクトでは、オラクルの本社開発陣とも連携いただきながら、最新テクノロジーの活用を推進いただきました。新たな基盤のもと、拠点を越えて情報を連携することで、課題の早期発見や、複雑な問題に対する解決策の提示がより迅速に行えるようになることは、大変意義深く、私どもとしても大きな喜びです。

日本オラクル株式会社の君波莉子氏

- 日本オラクル株式会社の君波莉子氏


日本オラクル(小川氏): 情報が国境を越えて行き交い、その価値を広く共有できる時代となりました。蓄積された情報をもとに、身近な例では自動運転技術が進化し、安全性と移動効率の向上が進んでいます。また組織の現場では、機械学習などを活用してリスクを予見しながら、収益とサービス品質の両立を図る取り組みも広がっています。こうした世界を支えるために、正確な情報を確実に蓄積し、必要な形で抽出し、時と場所を問わず安全に共有・提供できるようにすることが、私どもの役割であると考えております。

その欧州の主要国であるドイツにおいて、今回システム基盤の一つが立ち上がったと伺い、誠に感慨深いものがございます。引き続き、大塚様ならびにNRI様より、データを活かす新たな取り組みについてご助言を賜りながら、国内でのユースケース拡大にも取り組んでまいりたく存じます。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

日本オラクル株式会社の小川晴樺氏

- 日本オラクル株式会社の小川晴樺氏


NRI 大塚: ありがとうございます。「情報が国境を越えて行き交う」というメッセージを頂きましたが、まさにその通りでして、私たちが直面している脱炭素・資源循環をはじめとする社会課題への解決に向けては、国境を越えたグローバルなデータエコシステムが必要です。国家間のデータ連携についてはもちろん利害も発生するので簡単なことではありません。Catena-X はデータ主権を実装の核とすることで世界を繋ぎ、その社会課題に立ち向かっています。

私が社会課題の解決に貢献したいと思うのは、21世紀を生きる子供たち、そしてその次の22世紀の子供たちへ、より良い明日を届けたいからです。この想いから私は22世紀という遠い未来への希望と、できるかぎりの想いを込めて、Catena-X と連携するグローバルシステムを設計しました。

22世紀の子供たちは宇宙ステーションや月面都市で育つ子供たちかもしれません。眼下に地球を見下ろすような新しい生活環境を背景として、生まれながらにして、力を合わせて生きることの重要さ、尊さを私たち以上に感じるかもしれません。そして今の私たち以上に大きな夢を見て冒険し、次の世代へバトンを繋いでくれたのなら、これにまさる喜びはありません。

最後に私と一緒に常に世界最先端の実装に挑んでくださっている日本オラクルの皆様に感謝をお伝えしたいと思います。Oracle AI Database を中心とする Oracle Cloud はミッションクリティカルシステムの将来像を模索する上で最も重要な存在です。 Oracle MASTER Platinum で培った Oracle Database 技術と Oracle MASTER Cloud(Classic時の資格)から磨き続けた先進のクラウド技術を、「データの価値」にフォーカスして高い次元で融合し、ミッションクリティカルシステムの未来を牽引していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

p.s.

私の尊敬する Andy Mendelsohn 様へ > あなたの想いが息吹く Oracle AI Database が管理するデータの彼方に道は続いています。
以上



企業紹介

日本オラクル株式会社

ORACLE CORPORATION JAPAN

代表:取締役 執行役 社長 三澤 智光

本社 :〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター

設立:1985年10月

事業内容:データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。

・日本オラクル株式会社 ホームページ ※外部サイトへ



関連リンク・トピックス