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  • Microsoft Azure のはじめ方(導入編)
    - CAF:クラウド導入フレームワーク

    ~ 前編 「はじめに」「CAF の概要」「CCoE 組織の立ち上げ」~

    - 2022/07/04

    畑寛之 - Microsoft Azure



こんにちは、NRIの畑です。今回は、Azure 導入の際に 知っておくと良い「クラウド導入フレームワーク(CAF: Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure)」について解説します。

ブログ記事の 前編(このページ)では、「クラウド導入フレームワーク(CAF)の 全体概要」や「クラウド活用推進組織(CCoE)の 立ち上げ」についてご紹介します。

ブログ記事の 後編(下記 テキストリンクの 遷移先ページ)では、「戦略・導入から 運用・管理まで 各ステージにおける ポイント」について、より具体的に ご紹介しています。「Strategy:戦略定義」「Plan:クラウド導入計画」「Ready:クラウド導入準備」「Adopt:クラウド適用(移行・イノベーション)」「Govern:ガバナンス」「Manage:管理」の それぞれのステージで、「何をやるべきか?」について、ポイントを押さえ、図を交えながら 解説します。




クラウド導入フレームワーク(CAF)前編

はじめに

Azure に関わったことがある方は、最近になって「CAF」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。CAF は、2020年頃から Microsoft 社が 提唱している クラウド導入フレームワークです。昨今では、Microsoft 社の 上位コンピテンシーを取得するために CAF の適用実績をチェックする監査項目も出てきており、とても重要視されていることが伺えます。

CAF を知ることで、Azure 導入を成功に導くための 考え方や 進め方を 習得することができます。詳細を含めて 全て理解するには かなりのボリュームがあるため、本稿では CAF の全体概要について まとめたいと思います。

なお、CAF について より詳しく知りたい方は、2021年6月に開催された Microsoft 社のワークショップ「CAF Deep Dive Days」がオンデマンド配信されていますので、こちらもご参照ください。

・Microsoft / Cloud Adoption Framework(CAF)全体像と、6つのステージ解説 - 2021年6月14日に開催された「CAF Deep Dive Days / Day 1」を収録 - ※外部サイトへ

さらに、CAF は 常にアップデートされています。例えば 最近のアップデートでは、CAF のアンチパターンについての解説が増えました。更新内容は CAF の最新情報で確認することができますので、キャッチアップしたい方は こちらもご参照ください。

・Microsoft Docs / Cloud Adoption Framework(CAF) / Azure 向けの Microsoft クラウド導入フレームワークの 最新情報 ※外部サイトへ



クラウド導入フレームワーク(CAF)前編

CAF とは?

CAF の正式名称は「Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure」です。Microsoft の説明をそのまま書くと「組織がクラウドで成功を収めるために必要な ビジネス戦略 および テクノロジー戦略の作成と実装を支援することを目的とした 実証済みのガイダンス」となります。

企業がパブリッククラウドを導入する際には、まず直接的に「何がしたいか(サーバをクラウドに移行してコスト削減をしたい、自社の資源を Web API 化して 外部公開したい etc... )」という要求があると思いますが、その前段には ビジネス戦略や クラウド活用戦略があり、そのクラウドを使って組織を「どうしたいのか?」「どうなりたいのか?」ということを考えていく必要があります。さらには、システムを作るだけでなく、運用やガバナンスといった 非機能的な部分も きちんと考えていかなければなりません。

CAF は、単に Azure サービスの利用方法をガイドするのではなく、「そもそもどのような戦略を立てて、それを実現するために 何をしなければならないのか?」「その枠組みの中で Azure サービスをどう使っていけば良いのか?」といったように、Azure の導入を成功させるために 必要で多角的な観点と、プラクティスやツールを提供します。

また、CAF が提供するスコープは 下記になります。組織形成や 戦略策定といった 導入部分から、ガバナンスや 管理方針といった 運用部分まで 6つのステージで構成されています。

クラウド導入フレームワーク(CAF)が提供するスコープ。戦略・導入から 運用・管理まで 6つのステージで構成。- Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure

- クラウド導入フレームワーク(CAF)が提供するスコープ。戦略・導入から 運用・管理まで 6つのステージで構成。


各ステージにおいて 様々なツールやテンプレートを用意

CAF では 各ステージにおいて、ガイドやドキュメントを提供しているだけでなく、自分たちの環境や状況を可視化・分析するツールや、導入戦略の立案をフォローをしてくれるツールなど、様々なツールやテンプレートが用意されていますので、活用していきましょう。

クラウド導入フレームワーク(CAF)の 各ステージにおいて、様々なツールやテンプレートを用意。- Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure

- クラウド導入フレームワーク(CAF)の 各ステージにおいて、様々なツールやテンプレートを用意。



クラウド導入フレームワーク(CAF)前編

CCoE 組織の立ち上げ

クラウド導入フレームワーク(CAF)では、まず「クラウド活用推進組織(CCoE)の 立ち上げ」を推奨しています。クラウド導入を成功させるためには「情報システム部門」や「技術部門」だけでなく、「事業企画部門」「会計部門」「人事部門」「カバナンス部門」など、一見 クラウドとは無関係と思われる部門にも、それぞれの部門の観点をもって CCoE に参画してもらい、会社一丸となって推進することが、クラウド導入 および 今後の利用拡大の成功につながります。また、CCoE は会社の部門横断の組織になりますので、トップダウンで立ち上げることが重要です。

クラウド活用推進組織(CCoE: Cloud Center of Excellence)を 部門横断で 立ち上げ。- Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure

- クラウド活用推進組織(CCoE: Cloud Center of Excellence)を 部門横断で 立ち上げ。



Microsoft Azure のはじめ方(導入編)

ブログ後編や 関連ページについて

ブログ記事の 後編(下記 テキストリンクの 遷移先ページ)では、「戦略・導入から 運用・管理まで 各ステージにおける ポイント」について、より具体的に ご紹介しています。「Strategy:戦略定義」「Plan:クラウド導入計画」「Ready:クラウド導入準備」「Adopt:クラウド適用(移行・イノベーション)」「Govern:ガバナンス」「Manage:管理」の それぞれのステージで、「何をやるべきか?」について、ポイントを押さえ、図を交えながら 解説します。



クラウド導入フレームワーク(CAF)や クラウド活用推進組織(CCoE)の 関連ページ

・Microsoft Docs / Cloud Adoption Framework(CAF) / Azure 向けの Microsoft クラウド導入フレームワークの 最新情報 ※外部サイトへ

・Microsoft Docs / Cloud Adoption Framework(CAF) / Azure 向けの Microsoft クラウド導入フレームワーク ※外部サイトへ

・Microsoft / Cloud Adoption Framework(CAF)全体像と、6つのステージ解説 - 2021年6月14日に開催された「CAF Deep Dive Days / Day 1」を収録 - ※外部サイトへ

・Microsoft Docs / Cloud Adoption Framework(CAF) / クラウドの センター オブ エクセレンス(CCoE)機能について ※外部サイトへ



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atlax では、Microsoft Azure の クラウド導入フレームワーク(CAF)や、クラウド活用推進組織(CCoE)の立ち上げをはじめ、ソリューション・サービス全般に関するご相談やお問い合わせを承っております。




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